鈴鹿サーキットでのF1™初開催、日本人初のフルタイムドライバーの誕生、フジテレビによる全戦テレビ中継開始、バブル景気など――1980年代後半から1990年代初頭にかけて、日本にF1™(フォーミュラ1)というモータースポーツを広く知らしめた要因は数多くあります。しかし、その中心にいたのはホンダエンジンを搭載するマクラーレンチームのエースドライバー、アイルトン・セナの存在でした。圧倒的な速さが生み出すカリスマ性はもちろん、謙虚で誠実でありながら、誰よりも勝利への執念を燃やす人間味溢れる姿に多くのファンが心揺さぶれました。当時のF1™に魅了された日本人ファンで、セナに憧れなかった人はいないと言っても過言ではありません。弊社代表もまた「音速の貴公子」と称された伝説のドライバーに魅了された一人です。
ホンダF1™参戦60周年記念事業の一環としてエンジンモデルを製作するに際し「セナにゆかりのあるエンジンモデルを手掛けたい」という思いをホンダにお伝えしました。その思いが形となり、これまでマクラーレン・ホンダMP4/4に搭載された1.5ℓV型6気筒ツインターボの「RA168E」、MP4/5B用の3.5ℓV型10気筒の「RA100E」、そしてMP4/6用の3.5ℓV型12気筒「RA121E」の3種類のエンジンモデルを製品化してきました。いずれのモデルもアイルトン・セナのドライブにより、ワールドチャンピオン獲得に貢献したエンジンです。
今回発売する製品は、マクラーレン・ホンダ、そしてアイルトン・セナの黄金期を象徴するこれら3基のレジェンドF1™エンジンを一堂に揃えた『Honda F1™ Legend Engine Collection』です。いずれもホンダの全面協力のもと、もてぎコレクションホール収蔵されるエンジンを専属メカニックの手で分解後、リバースエンジニアリングを行い、細部まで忠実にスケールダウンしました。複雑な曲線を描くエキゾーストシステムや天に向かって伸びる吸気ファンネル、精密機器そのものというべきメカニカルなインテーク回りなど、F1エンジンならではの機能美を余すことなく再現しています。ひとつひとつの精密なパーツが織りなすプロポーションは眺めるだけで迫力と存在感を感じていただけることでしょう。
第2期ホンダF1™時代とアイルトン・セナを語る上で欠かすことができない3基の名機。それぞれ異なるレギュレーションで誕生した傑作エンジンを見比べながら、F1™に熱狂したあの時代へ思いを馳せてはいかがでしょうか?
各モデルが斜めにレイアウトされているのでモデルの全体の特徴が比較できます。
各モデルが左向きにレイアウトでV6、V10、V12の全長やエキマニの特徴が比較できます。
各モデルが正面を向いてレイアウトされているのでV型のバンク角の違いが比較できます。